親の氣持ちを知った趣味

ちょっと自由に生きている

 こんばんは、ばんりです。
 何かを自分の手で作り出す。それが完成する時の達成感は何者にも代えがたい快感ですよね。手作りというのは時間がかかる。だからこそ、時間を買っていると考えれば「買う」という選択肢が賢いのかもしれません。ただ。やはり。手作りだからこそ、時間がかかっているからこそ、そこに愛情が注がれて、見えない調味料として美味しいを作り出してくれるのではないでしょうか。

目醒め

 それまでは特に、何も考えていませんでした。

 これはまだ一人暮らしをしていた頃の話。趣味はゲーム。大学の時から毎年約1000時間をゲームに費やし。支払って来た電気代はいざ知れず。社会人になってからも、暇さえ見つければゲーム・ゲーム・ゲームと、好きなことを広げようとせずに没頭していました。

 転機は退職(退職で得たものが色々多すぎる)。次の職を決めずに退職し、しばらくはゆっくり休んで落ち着いたら転職活動しよう。失業手当をもらいながらダラダラしようと当時は考えていました。退職後も自宅ではゲーム・ゲーム・ゲーム。時間が余っているのでたまに神社へ。その時はまだ遠出はほぼしていなかったので、神社巡りも趣味というにはまだまだでした。

 一人暮らし終了のカウントダウンが始まった頃。真昼から一緒にゲームをしてくれる友人などは当然おらず。一人でのゲームに飽き、ただただ時間が過ぎるのをいたずらに待っていました。
 時間があるもんですから、近所の美味しいパン屋さんに生き、大好きな明太もちパンやメロンパンを購入し、優雅なランチタイムを過ごしていた時……

 時間あるならパン作ればええやん?

 と、これまでの自分では到底イコールで繋がらない文章が頭の中に浮かんで来ました。もちろん、初めからパン屋さんにあるような明太もちパンやメロンパンなんて作れないので、適当に検索をかけて作れそうなパンを調べます。

 で、意外にも。パン作りで出てくるパンに必要な強力粉(当時は強力粉のことを重力粉と思っていましたが)もないわ、十分なバターもないわ、ドライイーストもないわで一気にやる気が削がれました。

 家にあったのは薄力粉と米粉のみで、思いつきはそのまま企画倒れしようとしていました。しかし、その時の自分を褒めたい。ちゃんと米粉パンというものを調べてある材料で作ろうとしたんです。レシピは何を見たか忘れたんですが、バターもいらないか少しで良いかで、ドライイーストだけ買って来たんだと思います。笑 で。ドライイースト買いに行くなら強力粉とバターも買って普通のパン作ればいいと思うでしょ?
 ところがどっこい。前述した通り、強力粉のことを重力粉と思っていたもんですから。いくら探してもねぇんですよ、そんなもん。笑 だから、そのまま米粉パンを作ることにしたんです。

氣づき

 まず始めて一番はじめの氣づきはめんどくせぇということです。一つ一つの材料の量が決めれられていて、いちいち計って入れてがなんしめんどくさい(は、なんし?)。時間かかるは、元々の性分できっちり測るの苦手だわで苦戦しました。

 そして、第二の氣づきはめんどくせぇということです。パンって、作るのに捏ねるんですよ。こねるとね、手にね、ひっつくんですよ(文節の見つけ方に「ね」使いましたね)。それがもうストレスに感じたし、手についた生地を取るのがめんどくさいし、生地とる途中に手の違うところに生地ついていたちごっこだしで、なんしめんどくさい(は、なんし?)。そんな印象でした。

 三番目の氣づきはちょっと楽しい笑 何が楽しいってね。あんな粉微塵だった材料たちがですよ?時間をかけて自分の手でこねているうちに一つの塊になって、手への張り付きもましになって、大きな個体として存在を主張するんです。あぁ、この子はうちの子だなって。そう心があったかくなるんですよ。

 最後の氣づきは感動です。満を辞してオーブンレンジに突っ込んで焼くんですよ。するとね

ちゃんと膨らんで、パンになっていくんです。あの小さかった粉たちが、手塩にかけてこねくり回して、やっと一つの生地になってたんですよ。それが、オーブンレンジ時代を経て立派なパンになっていくんです。僕の元から離れて自立していく様はさながら子供の就職(知らんけど)。一つの人生を目の当たりにすると考えると、パン作りというのは時間のかかる趣味ではなく、時間が短い趣味と言えるでしょう。

そして

初めてにしてはかなり上出来なパンが完成しました。一番初めは注意深く分量を正確に測ったのが成功の鍵でしたね。
 この美しくも立派に完成した息子・娘たちもね、いつまでも見惚れていると旬を逃す。強くなりたくば喰らえということで、しっかりと完食しました。本当、ここまで含めて人生って感じ。

パン作りとは

 結論、パン作りとはめんどくさい時期もあるが、そのめんどくささが愛情になり、そして一つの立派なパンへ成長する様を見て食べる。人生のような、はたまた小説のような趣味なのです!これきっかけでパン作りも趣味になりまして笑 パン作りが転じて今ではピザ作りが趣味となっております。笑

 趣味なんてものは、なり得るきっかけがそこら中に転がっているもんで。結局は(趣味に限らずですが)やるかやらんかの話ですね。行動すると何らかの結果が出ます。それが成功か失敗かはわかりません。ただ、成功が正しく、失敗が間違っているということもわかりません。やってみんとわからんのです。

 ちょっとしたことで、意外にも人生輝きだしますよ笑 誰かの歌の歌詞にもあるじゃないですか。幸せは作るものじゃなくて見つけるものって。
 人生楽しくなって、少しでも多くの人が幸せになれますように。

 本日も読んでいただきありがとうございます。

 ほな、おやすみなさい。

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