こんばんは、ばんりです。
あなたは今、何色の紙を持っていますか。その紙にはどのような絵が描かれていますか。
そしてそれは誰によって描かれたものでしょうか。誰のために描くのでしょうか。
描くための筆を持っていますか?
何も映えない、灰色の紙
良くも悪くも、きっと平凡な人生だったと思います。でもなぜか。ただなんとなく。きっと言い訳をすればこれだ、という理由は見つかりますが、人を信じることができませんでした。そして、他人を信じることができない僕は、僕自身をも信じることができず、自信を持つということは真似事でしかできませんでした。一体いつからそうだったのか思い出せません。
気づいた頃には、他人の顔色を伺って。誰かの迷惑にならないように、誰かに怒られないように。できるだけ目立たず。話さず。自分らしさなんてものはないと思って生きていました。だから、良くも悪くもない、目立たずに地味に行動したことで、幸か不幸か真面目という評価だけはされるようになりました。
今思えば、真面目というのは立派な個性でしょう。ただそれは僕にとっては否定的な意味で。真面目とは面白みのない人間という意味に聞こえ、なお一層自信が無くなりました。
こんな感情もずっとあったんだと思いますが、当時はその自信の無さも、顔色を伺うことも、真面目であることも、目立たないことも、僕にとっての普通。当たり前のことだったので、何がどうしんどかったのか。なぜ日々が楽しくなかったのかがわからないまま、その日常が「楽しい」ということなんだなと過ごしていました。
今になってわかるのは、結局。自分自身の人生を生きていなかったから楽しくない、色味のない日常だったのだと思います。灰色の紙に、どんな絵を描いても色自体は灰色。最大限、他人を気にして生きていると、自分自身を見る目が衰えたようです。何が楽しいのか、どこへ生きたいのか、どう過ごしたいのか、そんなこともわかりませんでした。
一冊の本
前職の福利厚生の一つに、半年に一度、リストアップされた本の中から、一冊会社が費用を負担して買ってくれるものがありました。二年目始め、何気なく目に止まって選んだのは『Die with zero』著:ビル・パーキンス 訳:児嶋修 という超有名な本でした。
本の大まかなテーマとしては「死ぬときには所持金0円」でというもの。
なぜか、というと、死ぬときにお金が余っていると、それは人生の中で余計な労働をしたのではないかと考えられるからです。
だからこそ、死ぬときには所持金0円を目指すし、そのためにも「今」やりたいと思うことは経験としてやっておく必要がある(年老いてからだと肉体的、健康的にも今よりも不自由になるから)というような話が細かく書かれていました。
それがなぜ、僕の琴線に触れたのかはわかりません。いや、多くの人の琴線に触れるからこそベストセラーになっているんでしょうが笑 それを読んで、一旦。怖いとかめんどくさいとか抜きにやりたいと少しでも感じることを考えました。
で、前向きに考えるはずのこの考えで、一番しっくりきたのは「働きたくない。」でした笑 この辺に僕のダメ人間さが出ているのでしょう。そしてしっかり辞めました。後先考えず。いやまあ多少は考えていましたが、成人したはずの大人である僕は無責任な行動に出ました。
ただ。ただ!この行動が僕にとっては最高だったようで!
したい!と思ったことを認め、それを行動に移したことが成功体験(?)になり、以前にも書きましたが好きなこと、やりたいことが溢れてきて、この一年と数ヶ月はそれまでの二十五年間よりも楽しく濃密なものになりました。世の中には、自分の捉え方や気づき次第で面白いことが沢山あるんだとわかりました。面白くないだろうと思っていたものを、面白いやん、と感じられるようになったというのが正しいかもしれません。
呼吸
例えば呼吸。生きるために超絶大切というか必要不可欠ですよね。だからこそ、僕は今まで意識して呼吸をしてこなかったんです。小学生の頃、ラジオ体操で深呼吸ありましたよね。リラックスするため方法でも挙げられたりする深呼吸。これまでは大きく吸って、大きく吐く。そのくらいの感覚でした。マインドフルネス瞑想に出会い、ちょっと呼吸に意識を向けてみました。
息を大きく吸います。鼻から吸い込み、そのときにお腹を膨らませ、新鮮な空気でいっぱいになるように感じます。もっともっと吸うと肺が膨らみ、肺の中にも新鮮な空気が満たされていくことを感じます。
次は吐きます。吐くときは口から空気を吐き出します。お腹と肺から徐々にジョジョに空気が抜けて生き、無くなった分だけお腹が凹んで生きます。体に入っていた力をどんどん抜いて生き、脱力して、全身から芯が無くなる感覚になるまで吐いてみました。これを何度か続けると頭の中のごちゃごちゃが無くなり、落ち着くことができます。
これ、呼吸ですよ笑 何気なく普段している呼吸を、ちょっと意識を向けて丁寧に行うだけでこれだけ長い呼吸になるんですよ。どうやら深呼吸すると、幸せホルモンであるセロトニンが増えるという研究もあるようですね。セロトニンには不安とか緊張を和らげる効果もあるんだとか。でも、そのセロトニンが過剰すぎると逆に不安とか吐き気とか起こるらしいですよ笑 いや笑えんて。
どうでしょう。ただの呼吸ですよ?ちょっと調べただけでもこんなに呼吸に関して情報出てくるんですよ。面白くないですか。世の中には面白いこと転がり落ちてるんですよ!
まとめ
何度でも言いますが、僕は前職を辞めてから、今までの約一年と少しで、ちょっと自分の気持ちに正直に、自由に生きることで「生きる」楽しさがガラリと変わりました。
何か劇的なことがあったわけでもないのに、なんとなく退屈で、灰色の人生を送っていました。楽しみだすと世界はこんなにも鮮やかな色で満ちているのかと喜びに溢れました。
それは本当に些細な。気づきという筆を手に取れたからだと思います。
僕にとっては気づきが人生を彩る筆でした。絵の具はその辺に大量に落ちてたんですね。ほいでもって、自分の価値観を信じるままに好きな絵をそこにかけば自分の人生が始まります。人それぞれ、何が琴線に触れて、楽しいと、これがしたいと思うかは違います。でも、おそらくきっとですよ?僕の予想が正しければ、他人の目を気にして、他人の人生を生きていると楽しくないです。
ちょっとでも気になることがあるなら、勇気を出して初めてみましょう。これも前に書きましたが、人に迷惑をかけすぎない前提で。笑
少しでも多くの人が、この情報溢れる、他人の目が気になりすぎる現代社会で、楽しく楽に、自分らしさを認めて挙げられるようになればと思います。ただ、俗にいうトランス〇〇は犯罪の免罪符に聞こえかけないので僕は苦手ですけども。なんでもかんでも名前をつけて枠に収めようとしないでください!(心の叫び)
ほな、この辺で。お休みなさい。
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