18歳投資家の択数の話

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 こんばんは、ばんりです。

 生きるということは、選択の連続。その選択は、未来がわからないからこそ、不安で、選択できなくて。迷いが生じて機を逃す。人生における選択とは、時としてその後の人生に大きく響く選択になります。

 そんな選択が必要な時に、何を選べばよいのでしょう。

必然的偶然の出会い

 去年の七月。職場の人に勧められたイタリアンのレストランに一人で行きました。「食」に関して興味を持ち始めた僕は、「食」を考えて運営されているそのレストランのオーナーに会うことができればと思い、その日の午後五時にお店に行きました。

 そこは優しい黄色い電気が灯った、自然を感じさせるテーブルや椅子を使ったお店でした。来店してすぐにはオーナーはおらず、ひとまず食事をとりました。

 ゆっくりと食事をしていると、オーナーが来られました。自分から話しかけることに抵抗がありましたが、僕自身が動かないと、きっと会話もできないだろうと(オーナーがいるかもくらいの情報を頼りに来店したので笑)、勇気を出して声をかけました。初めまして〜と声をかけると、

「〇〇さんから聞いてた、君がばんりくん?初めまして!」

と挨拶と軽く自己紹介をしました。

 そのあと。

「何か聞きたいことある?」

と話を振っていただいたのですが、緊張していたのと、「食」について興味があれども、知識はつけて行かず、勢いだけで飛び込んだので

「食に興味が出てきたんですが、何がわからないかもわからない状態です。」

と、せっかくの機会を不意にする応答をしてしまいました。ただ、そこには偶然か必然か、面白い人も来店されていて。オーナーが

「ならそこに食に関しての発信をインスタで行なっている子がいるからその子の話聞いて見るといいよ!年も私より近いし!」

と「その子」を紹介してくれました。

 これまでの自分だったら、初めての場所で、初対面の人の紹介で、また別の初対面の人と一緒に食事をしながら会話をする。なんてことは絶対になかったのですが、それが自然かのように、食事を共にしました。

 で。「その子」は、当時18歳の男の子で、投資家として財を成す、僕とは住む世界の違う人でした。年下のはずなのに、敬語を使ってしまう。雰囲気も落ち着きもある、とても18歳とは思えない男性でした。その人の18年の話を聞くだけでも、なかなかこんな経験はないだろうと面白く感じる経験をしていました笑

択数は誰が決める?

 話が進み、僕について質問をしてくれました。今、なんの仕事をしているんですか?と。その頃の僕は、新卒で入った会社を辞め、興味があって始めたアロマの販売員の仕事を週三回のみ行なっているだけでした。

 その話をしながら、いい大人が、しっかりと働きもせずに好きなことをしているという事実が恥ずかしくなって、言い訳をするように

「現状収入的に厳しさを感じているので、何か掛け持ちをしようかとも考えているんですけどね。占いとかにも興味があって。いや、現実的じゃないのはわかってるんですけど、なんかそんなのできたら面白そうだしなとかも思って。」

と、長文を早口で話してしまう始末。すると投資家は

「そうなんですね。ちなみにばんりさんは旅行とかは興味ないんですか?」

(は?)脈絡のなさすぎる質問で一瞬宇宙猫になり、言葉に詰まりながらも

「りょ、こうですか?興味はあります。興味はあるんすけどねぇ。なかなかできなくて。」

「そうなんですね。じゃあひとまず旅行に行った方がいいですよ!」

(いや、え?は?)「え、え?なんでですか?(苦笑)」

「まずはね。興味があることをやればいいと思うんですよ。興味のある中で、今までしたことないようなこと。だから旅行に興味があるなら、今まで行ったことないところに、一人でぶらっと行ったりすると新しい価値観と出会えますよ。」

なぜか説得力を感じてしまう自信満々な話し方に聞き入っていると、投資家はそのまま続けます。

「でね。ばんりさんはどこかで掛け持ちするか、占い師になるか見たいなどっちかの選択で迷ってたじゃないですか。でも、それって二択の必要ありますか?笑 占い師が現実的じゃないとかそういうことじゃなくて。掛け持ちをするでも、占い師になるでも良いし。どっちもやらずに、今は様子見だっていい。掛け持ちをしながら、相手いる時間で占い師としての技を磨くいて、三つ仕事したっていい。行動をしていたら、違う選択肢も出てきます。だから、選択肢が増える経験として、旅行もオススメしたんです。笑」

なぜ、あんな短時間のやりとりで、ここまで思考が巡るのか。こいつは本当に18歳か?人生何周目なんだ?これまで僕が出会ったことのない生物に驚きを隠せないでいました。

「なんとなく、言わんとすることはわかるんですけど、なんか、めっちゃ勇気がいりますね……」と言うと、投資家は

「とりあえず行動ですね。行動したら価値観が広がります。そしたら選択肢が増えます。aかbの選択肢じゃなくていいんです。aかbかじゃなくて、cという選択肢もあるし、aとbどちらも選ぶという選択肢だってある。可能性を自分で絞るのは勿体無いですよ。

その日一番心に響く言葉をくれました。生きづらくしていたのは自分だったのかとここでも気づかされました。

灯台下暗し

 灯台下暗しという言葉があります。灯台は遠くを照らしているから、根元は暗く、近いのに見えていないものがあるといったような意味です。今回の選択も同じです。

 この先どうなるだろう。今後よくしていくには、何を選んだらいいんだろう。と迷いはいつでも僕たちの隣にいます。しかし、未来という、先のわからない、遠くのことばかり考えているから、その時選択できるはずの選択肢に気づくことができない。選ばないという選択肢があることにも気づかなかったりする。

 全てが全て、投資家の言った話が正しいとはもちろん思いません。早急迅速に迫られる究極の二択だってこの世には存在するし、経験を積んでいる時間さえない時がある。

 ただ、日々を生きる中で、この投資家の考え方は頭の片隅に置いておくと、生き方に幅が出るんじゃないかと思います。実際僕は生きやすくなりましたし、いろんなところに旅行に行って、人や場所との出会い、価値観の広がりを感じました。

 結局、択数は普段の自分の行動で広げられるし、逆に狭めてしまうこともある。瞬間瞬間を大切に、楽しんで生きることがいいのかもしれません。ただし、楽しめなかったり、しんどい時間すらも、次に活かせる機会となる得ます。それも含めて自分次第。

後日談

 投資家のインスタはフォローしていましたが、投資家くんは自身の夢のためにインスタを消去し、次の世界に進みました。それきり連絡は取っていないです。

 僕はというと、その投資家くんと出会った飲食店で掛け持ちを始めました笑 日々学びの連続です。

 投資家くんとはその日限りの、時間としては短かったですが、僕個人としては非常に濃密な時間を過ごせました。そして、全国を飛び回っている投資家くんは、ふとした時にその飲食店に食事をしにきます。SNSでの繋がりはありませんが、そんなふとした時に、「久しぶり〜」と手を振ってくる彼との関係は、細いながらも確かに構築されたのだと、面白みを感じています笑

 あの時、職場の人に勧められても飲食店に行かなければ。オーナーに話しかけなければ。紹介を受けて同席しなければ。こんな価値観の広がりにも出会っていなかったかもしれません。こんなことも編んだなぁ。笑

 僕にも、皆さんにも、選択肢というものは周りに広がっています。自分の人生を自分らしく、ちょっと自由に生きることで、楽しい世界を歩んでいけると信じています。

 今日もここまで読んで下さり、ありがとうございました。

 ほな今日はこの辺で。おやすみなさい。

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